見学に来られた80代のご夫婦

先日、当グループホームに80台のご夫婦が見学に訪れました。
お話をお伺いすると、お子さんが障害をお持ちの方で
グループホームに興味があったからとの事でした。
息子さんはもう50代とのことです。
ご夫婦はお話の口調ははっきりしているものの、
やはりどこかしら疲れた感じのご様子で、
お子さんの様子を説明されるのもたんたんとお話されていました。
おそらく奥様が中心にがんばっていろいろとお世話をして
こられたのでしょう。
今までホームの利用を考えたことはなかったとのことでした。
お子さんへの愛情や責任感など、ご年配の方達には
本当に頭が下がる想いです。
1時間ほどいろんなお話をさせていただいた後にお帰りになりました。
息子さんの年齢、親の年齢を考えると短期での利用など
少しずつ「親なき後」に備えるほうが・・とお話させて頂きましたが
「息子が家がいいと言っているので・・」
とのことで、後日連絡をいただきました。
確かに自宅がいいのは間違いありません。
特別な事情がある方を除いて誰でもそうです。
ただ、このご家族が20年前ならそれでもいいのだと思います。
でも今ご両親が80代であると考えると
今の生活に「変化」が生じるのは失礼ながら
そう遠い未来ではないかとも思います。
そのときどうするのでしょうか?
あふれるほどの愛情を注ぎ込んで
できるだけ一緒にいて面倒を見てやりたい
あるいは、他人様にご迷惑をおかけするのは忍びない、など
いろいろな考えがあるのでしょう。
でも、「その時」一番大変な思いをするのは誰でしょう。
否応無しに環境の変化を強いられるのは誰でしょうか?
・「その時」どうにかなりますか?
・行政が何とかしてくれますか?
・世話をしてくれる人や貢献人さんはいますか?
備えていただきたい・準備していただきたいと思います。
少しずつでもいいですから。
良くも悪くも時は流れ、永遠に今の状態が続く事はありません。